去年も暑さがキツかったですね。そんな夏の7月に冷たい湧水を求めて静岡県の三島に向かいました。ついでに周辺の滝がないかと調べてみたところ、「鮎壺の滝」が引っかかったのでちょっと長泉町まで行ってきました。
鮎壺の滝を紹介するにはまず富士山の噴火についてちょっとだけ書かせてください。およそ1万年前に富士山の噴火により流れ出た溶岩は、愛鷹山と箱根山の谷間(今の御殿場〜裾野あたり)を流れて、この鮎壺の滝周辺で溶岩の流れは止まりまったことにより、今の姿が形成されたそうです。
この鮎壺の滝に併設されるようにして「鮎壺公園」という公園が整備されています。訪れた時はまだ工事中でしたが、長泉町によると今後は駐車場や芝生の広場、交流施設などを新たに建設するとのこと。
駐車場までのアクセス


使ってみてわかったのですがこの幹線道路沿いの駐車場は5台しか停めれず、全体的に窮屈です。道路の交通量も多いので出し入れに手間がかかります。
利用はしていないですが、GoolgeMapを見るに第二駐車場が広そうなのでそちらをお勧めします。

この時は本宿用水の横断幕が大きく掲げられていて、滝の駐車場だとは思わずに見過ごしてしまいました。本当にわかりづらいので注意が必要です。

本宿用水(ほんじゅくようすい)



駐車場から滝までの道中にあったので写真に収さめておきました。江戸時代に作られたかんがい施設で、現在もこのあたりの水田に水を供給し、生活用水や防火用水としても利用されているそうです。
前に紹介させてもらった「村上六ヶ村堰疏水」も登録されていた「世界かんがい施設遺産」に登録されてました。(これに登録されている施設を巡るのも面白いかもしれない笑)

鮎壺公園と鮎壺の滝



駐車場から5分もかからずに鮎壺公園にたどり着くことができます。ただ訪れた時は増築工事中で、新設の遊具エリアのみ開放されていました。埼玉県の黒山三滝とかいい、こうやって滝の周辺をしっかりと開発しているの見るのはやはり嬉しいですね。
公園に入るとすぐに鮎壺の滝を見ることができます。その滝のまわりにはあるごつごつとした岩は10000年前に噴火した富士山の溶岩で、今の御殿場から裾野を経て、ちょうどこの滝のあたりまで来たそうです。その境に滝ができたのでなんか富士山の地理や歴史を少しは学ぶことができたのかなと。しかしまあ実際に富士山が噴火したらこんなところまで溶岩が流れて落ちてくるのか。。。
公園の遊歩道にもところどころ溶岩が剥き出しになっています。ごつごつ、でこぼことして足元が不安定で歩きにくく厄介でした。


公園内からは鮎壺の滝を真横から見ることができます。ニョッキと生えている一本松が風情があっていい。しかし住宅街の中にあるのせいかこの距離でも少し臭いが気になってしまうという。。。

整備された遊歩道を少し進むとチェーンで封鎖された場所が見えてきます。インターネットの紹介記事を見ると滝の後ろまで行けそうな感じですが、臭いが気になるので行きたいと思わなかった。。。


滝より下流側に「あゆつぼのかけはし」という橋がかかっていました。作りは新しくしっかりして、橋の真ん中から鮎壺の滝を綺麗に見ることができます。鮎壺の滝は溶岩流により形成された高さ約10m、幅約90mの滝で、そこから勢いよく流れ落ちる水と溶岩とが描く光景は他の滝では味わえない重厚なものとなっています。

あと滝であまり見ないものとして来場者の動態調査用のホワイトボードがありました。初めて見ましたが長泉町がしっかりとリサーチしてるのだと感心しました。


橋の上から下流側の様子。あのマンションに住めばいつも滝も見ることができるのか!?羨ましい。。。

橋を渡った先にはちょっとした広場があります。ただ先は何もなかったのでここで引き返しました。

公園のそばで売り出されていた分譲住宅の案内看板。滝のそばでちょっといいなと思いましたが、この辺に3,500万はちょっと高いかなーと思いスルー。。。

長泉町にある「鮎壺の滝」の感想ですが、自治体が滝を使って町を盛り上げていこうとする姿勢が感じられて好感が持てました。市街地の中心にある滝だからこそこれだけ開発ができるのかなと思います。その反面、市街地にあるので臭いは褒めれてたものではないです。(このあたりはトレードオフの関係にあると思うので仕方ないですが)
三島・沼津・長泉町周辺の滝もこれからどんどん開拓していきたいと思います。それではまた!
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