ふと北杜市に行きたくなった。そうは言っても「なんか自然が豊かな山梨と長野の県境にある街」ぐらいの認識しかなく、過去に「三分の一湧水」という湧水公園に行ったことある程度で他に何があるのかわかっていませんでした。
なのでまずはこのあたりに滝がないかと調べてみると、「王滝」、「宮司(ぐうじ)の滝」と今回の「吐竜(どりゅう)の滝」が良さそうだとわかり、早速足を伸ばしてみました。
地理の話を簡単にすると、北杜市は山梨と長野の多く市町村と隣接しています。その多くが山々を介して接しているので主要道路・鉄道にのみ焦点を絞ると山梨県韮崎市と長野県富士見町に挟まれいます。
どうも都市部からの移住者や二拠点生活の場として人気で、ちょこちょこと新しめの住宅を目にしました。(羨ましいですね。。。)
駐車場までのアクセス
15台ぐらい停めれる無料駐車場があります。コンクリートが舗装されそれなりに台数が停めるのはよい。トイレはあるにはあるけど使わないほうがよい。祭りや花火大会で一時的に設置されるアレがずっと置いてあるようなので。滝に来る前に清里駅やコンビニで済ませましょう。
滝までの道中
駐車場から吐竜の滝までは平坦で足元も良い道を10分から15分ほど歩くことになります。一本道ですがので迷わず辿り着くことができます。
道中、小海線の高架下を通り抜けることになります。この時はちょうど清里駅に向かう列車が通りました!これが「小淵沢駅(山梨県北杜市)」から「小諸駅(長野県小諸市)」を約2時間半ほどかけて行き来をしているとのこと。時間があれば何もすることなくただ小海線に乗って小諸駅まで行ってみたいです。
小海線の高架から少し進むと金属製の橋が見えてきます。作りがしっかりしていて揺れることはありません。この橋から川の上流を見通せば、早くも吐竜の滝を横から見ることができます。(滝の正面まで行ってから滝を見たいと人は横を見ずに橋を渡りましょう笑)
どうやら時期的に紅葉には少し早すぎたみたいで、所々葉が赤くなっている木もあれば、完全に枯れ落ちている木もありタイミングを間違えたました。。。
吐竜の滝
吐竜の滝は八ヶ岳からの伏流水がコンコンと湧き出てることで生まれた美しい潜流瀑です。苔の緑と滝から流れる水とのコントラストはただただ美しいの一言です。
そこかしこに苔が自生しているのですが、流れ落ちる水と露出している岩肌とのバランスが絶妙で、まるで誰か人の手によって作られた等身大の苔リウムの中にいる錯覚を覚えました。北杜に来たら間違いなく来るべき場所の一つです。
吐竜の滝の全体像は掴みどころがなく、あちこちから伏流水が湧き出ていました。現地の案内看板によると幅10m、高さ15mほどとのことですが、個人的に幅はもっとあってもいいような気がします。
吐竜の滝はざっくりと左右でキャラクターが違う滝に思えます。滝の右半分は勢いよく水が流れ落ちていて、左半分はちょろちょろと流れています。その違いもまた吐竜の滝も魅力の一つだと思います。
滝から先に進むこともできましたが、今回はキリのいいところで引き返すことに。調べてみると吐竜の滝からは清泉寮と呼ばれる建物まではちょっとしたトレッキングコースになっているようです。
滝から少し上流に歩いたところに人が立つのにいい感じの岩があります。左の写真はそこから川俣川を一望した景色です。滝と比べるとちょっと地味ですが個人的なお気に入りポイントです。
この川俣川は八ヶ岳の一つ権現岳の頂上付近に源流があります。下流に行くにつれ須玉川・塩川と続き、甲府盆地手前で釜無川と合流してます。そして釜無川は甲府盆地で笛吹川と合流し、富士川となって太平洋に流れ出ています。こうやって記事を書くと意識的に日本の地形・水系に目を向けることになり、身近なことだけど実はきちんと理解していないなと気づかれます。
周辺情報
お昼は近くの『カントリーキッチン ロビン』にお世話になり、ハンバーグを美味しく頂きました。
吐竜の滝のおかげで北杜市の魅力に改めて気付かされたました。東京・神奈川・埼玉からだとそんなに遠く無いので日帰りでもいける距離なのもいいですね。今回は11月に訪れましたが、初夏に涼を得るために来るのもいいかもしれません。
北杜にはこの滝以外にもいくつか巡ったのでそれも後ほど紹介したいと思います。それではまた!
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