天然記念物にも指定されている「チャツボミゴケ」が群生しているのが群馬県の奥地にある『チャツボミゴケ公園』です。そこに滝がある情報を仕入れていたのでちょっと立ち寄ってみました。
「穴地獄」という場所がチャツボミゴケ公園のメインスポットになるのですがは、ここで鉄鉱石を算出する群馬鉄山が操業されていました。開業時は太平洋戦争末期で、算出される鉄鉱石を不足している軍需物資生産に充てようとし、今のJR吾妻線・長野原草津口駅まで運搬していました。戦後も1966年までに操業を続け、その跡地が今の姿となるわけです。
ちなみに公園名になっている「チャツボミゴケ」はPh2.0~4.6までの火山性強酸水域に生育する苔類で世界中の約18,000種の中でも最も耐酸性があり、酸性水域を好むそうです(そんなとこに住める生物は他にいるのか。。。)
駐車場までのアクセス
公園にいくつかの駐車場があります。第一駐車場が受付に一番近いのでここを使うのがおすすめ。
受付と滝までのアクセス
公園に入るために600円(現金オンリー)が必要です。受付から公園のメインスポットとなる『穴地獄』と温泉大滝までは徒歩(片道1.3㎞)で行くか園内バス(無料)を利用するかを選べます。今回は滝がメインだったので迷わずバスを選択しました。
園内バスは1時間に3本出ていて、出発から5分ほどでバスの停車地点に到着します。
バスの停車地点。『温泉大滝』はここから歩いてすぐの場所にあります。
温泉大滝
滝の近くには寄れないのでちょっと離れたところから見ることになります。温泉と名が付くように流れている水は温水のようです。
酸性・温水の川なので普段目にするような生物は生息していませんね。。。草津の近くにある湯川もそうですが、人間も含めて大半の生物にとっては毒でしかない酸性の水が流れてるとかちょっと信じられないです。。。
穴地獄
チャツボミゴケ公園のメインスポットとなるのがこの『穴地獄』になります。バスの停車場から緩い坂道を10分ほど進むと見えてきます。
緑と鉄のコントラストに少し錆びた匂いが加わり、なんだか不思議な気持ちになりました。綺麗な光景だけど目を凝らしみると苔と錆が至るところに点在して、日本ではない気がして落ち着きませんでした。。。
酸性が強い川のせいで公園内の至るところで錆ついた石を見ることになります。この酸性のおかげでチャツボミゴケが群生して、鉱山としての賑わいに至ったのかなーと。
穴地獄までは小川の清流を左に見ながら散策することができます。水の流れを聴きながらの散策は気持ちが穏やかにしてくれました。
バス停から穴地獄までの道中、小さな滝がいくつかありましたので簡単に紹介しておきます。
白絹の滝
散策路から少し離れたところに流れている滝です。この時は5月上旬ということもあり、木々が生い茂っており、滝が隠れていて残念でした。。。(こういう時にドローンがあればもっと寄れて撮影できるのかなと思ってみたり)
湯滝
白絹の滝のそばもう一つ滝がありました。豪快な流れを見れましたが、すこし離れていたのでちょっと感動は薄かったです。(穴地獄がメインスポットで滝はおまけみたいな扱いですが、そばに観瀑台があるとうれしいなあ)
公園がコンパクトなため簡単な紹介となりましたが、チャツボミゴケ公園は草津を訪れた際に時間があれば一度は行って確認してみてください。
それではまた!
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